ダルシャンホールでの思い出

 ホワイトフィールドのダルシャンホールは、プラシャンティ ニラヤムのサイクルワント ホールより少し小さいです。サイクルワント ホールでは女性が右側に座り、男性が左側に座るのに対し、ホワイトフィールドのダルシャンホールでは、男性が右側で、女性が左側です。

 ある時、サイババのダルシャンが終わって、プラサードにマンゴーを頂きました。それで、ダルシャンホールのすぐ脇の外で、さっきもらったマンゴーを、チャッパル(草履のこと)と一緒にその辺に置き、座って休んでいると、アシュラムを囲う塀の上を伝って歩く猿がけっこういました。私がもらったマンゴーも、みごとになくなっていました。この猿たちの仕業に違いありません。

 ダルシャンの終わったホールの中に入って、座って瞑想などをすることもできました。このホールの中にいて休んでいたら、猿たちに会わずにすんだのに、と思い、おそらくその時、内と外の関係を感じていたと思います。心を外に向ければ、騒がしいものに遭遇します。反対に、心を内に向けると、安らかです。

 これは、プッタパルティーでも同じです。プラシャンティ ニラヤムというアシュラムの中にいれば、その名の通り平安ですが、一歩外に出ますと、たくさんの人が往来する店舗が並び、騒がしくなります。車は走るし、物ごいの人にも会わなければなりません。アシュラムの中にいれば、安心なのです。

 そういうわけで、ここでは心を内に向けることの大切さをお話させていただきました。(世俗的なものから心を離して、目を瞑る時間をもうけることの大切さ、すなわち、心を神に向けることの大切さ、ということです。)

daivamprema

2021.1.16